ご案内にあるように月~土曜日まで外来診療を行います。予約制ではありません。県内外から多くの方が受診されており、重症度により診察の順番が変更となる場合がありますのでご了承下さい。
外来における整形外科診察では、レントゲン検査やMRI検査、超音波検査を行い、生活指導、リハビリテーション、薬物療法などによる治療を行います。外来患者さんの小さな外傷や骨折などは外来、もしくは手術室で手術を行います。
令和6年外来扱いの手術は、骨折非観血的整復術、創傷処理(傷の縫合)、腱鞘切開術などであり、手術件数は年間175件でした。
入院治療を行う患者様は19床とベッド数が限られている為、原則、手術を受けられる方が優先されます。当院での最近の3年間の手術内容は以下の通りです。
人工関節手術(膝関節、股関節)が最も多く、骨折観血的手術、関節鏡下靱帯断裂形成手術、関節鏡下半月板縫合術、関節鏡下半月板制動術、腱板断裂手術、人工骨頭挿入術、骨切り術(TCVOなど)による膝関節形成手術、椎間板ヘルニア摘出術、椎弓形成術など(令和6年228件)でした。そのほとんどは全身麻酔下に行われ、神経ブロックが併用されています。毎週、水曜日と金曜日に鹿児島大学病院麻酔科より専門医の先生方を外勤として派遣していただいています。当院の人工関節置換術には歴史があります。昭和62年6月開業以来、令和6年12月31日まで股関節及び膝関節の人工関節置換術は1,115件に達しています。
令和6年は、人工膝関節置換術は年間36例、人工股関節置換術は年間16例が行われました。半月板縫合術など関節鏡下手術は年間53例行われました。変形性膝関節症には脛骨顆外反骨切り術(TCVOなど)という人工関節に頼らない関節形成術を行っており、令和6年は16例実施され、この3年間で45例実施されています。
人工関節を行うにはまだ早いと思われる50代、60代の患者様に適応があります。よりより歩行能力の向上を目指しています。
なお、入院での手術を担当する医師は私の他、鹿児島大学病院医師数名が担当致します。術後はリハビリテーションが十分行えるよう理学療法士8名、作業療法士1名がリハビリテーションを担当しています。